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株式売買での注文方法を詳しく解説

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売買が証券取引所で行われていることは分かっていても、実際にどのような注文方法があるのかを把握できている人はそれほど多くありません。

株式の売買での注文方法には主に「指値注文」、「成行注文」、「逆指値注文」の3通りがあり、それぞれ異なった特徴があります。

今回は、この3つの注文方法について詳しく説明していきたいと思います。

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指値注文

指値注文というのは投資家の希望する価格で売買する注文方法です。希望する価格で取引ができるため、事前に資金の準備ができます。

例えば、Aという銘柄に対し『2,000円以下になったら買う』と思った場合は、「指値2,000円」で買い注文を出します。

そして、株価が2,000円以下になると買い注文が発動し、売りたい人との間で売買が成立します。

当然、株価が2,001円以上の場合は買い注文が発動しません。

逆に、保有しているBという銘柄の株式を『3,000円以上で売りたい』場合は、3,000円の指値で売り注文を出します。

すると、株価が3,000円以上になると売りが発動し、2,999円以下の場合は取引が行われません。

このように、指値注文は自分の希望する株価に沿った状況の時だけ取引の行われることが特徴であり、メリットにもなります。

ただ、株価が急騰している時や、急落している時など、値動きの激しい時は利益を取り損ねたり、損を大きくしたりすることがあります。

なお、指値注文の場合は当日または2週間などと期日を指定して注文を出しますが、注文の有効期間に関しては各証券会社で定められており(最大で30日)、有効期間が過ぎて約定しないと注文が失効します。

成行注文

成行注文はすぐに売買を成立させたい時に行う注文方法で、価格を指定しません。

成行注文を出すと、その時点の株式市場における株価の一番安い(高い)価格で買い(売り)の取引が成立します。

成行注文のメリットは株価が急騰している時や急落している時に即座に注文が通るため、値動きの流れに乗り遅れずに済むことです。

逆に、デメリットは株価に関係なく約定されるため、自分の予測より大幅に異なる株価で買ったり、売ったりしてしまう可能性があります。

なお、成行注文は指値注文よりも取引が優先されます。例えば、株価が1,000円の時に、1,000円の指値注文と成行注文があった場合は、成行注文が先に約定されます。

ただし、成行注文は早く注文した者順のため、成行注文の数が多く出されていると順番のなかなか回ってこない時があります。

逆指値注文

指値注文の逆パターンの注文方法です。

  • 指値の買い:指定した価格以下になれば買う。
  • 逆指値の買い:指定した価格以上になれば買う。
  • 指値の売り:指定した価格以上になれば売る。
  • 逆指値の売り:指定した価格以下になれば売る。

通常の取引では逆指値注文はあり得ません。

それは、投資家にとって不利になる取引だからです。

それなのに、あえて逆指値注文を行うのは主に「損切り」が目的です。

例えば、株価の下落幅の大きい銘柄の株式を保有している場合、やむを得ず『これ以上の損失は抑えたい』ために、一定金額以下になれば売るという逆指値注文を出しておきます。

つまり、通常の指値は「利益の確定」であり、逆指値は「損失の確定」になります。

特別気配

証券取引所では決められている範囲を超えて株価が値動きする場合に表示される「特別気配」というものがあります。

特別気配が表示されると、証券取引所は売買方式を「ザラバ方式」から「板寄せ方式」に変更し、取引の即時成立を防止します。

例えば、売り注文が殺到して株価が急落すると、不安が先立って売り急ぐ投資家が溢れ、株式市場が混乱します。そこで、株価の急激な変動を防ぐために、特別気配を表示して板寄せ方式を使います。

ザラバ方式

株式市場の取引時間中(ザラ場)において、買い注文と売り注文がマッチするごとに取引が成立していく方式のことです。

板寄せ方式

売り注文と買い注文をいったん整理し、まとめて売買を成立させる方式です。

まとめ

株価は色々な要因によって様々な値動きをします。

つまり、株価の値動きに関係するような要因を素早くキャッチし、株価の動きを予測して注文をするのが株式投資の第一歩と言えます。